こんばんは、流手と申します。
今回紹介するのは、『ゆびたこ』です。
子供の“指吸い”をテーマにした一冊ですね。絵本の表紙で女の子がしているような指を吸う癖の一種になります。なかなか止めさせることができず、困っている親御さんもおられるのではないでしょうか。
実は家の長男もそうでして、歯科医のほうから歯並びに影響が出ますよとの報告を受け、四苦八苦しながら色々と試してみたものです。
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何とか卒業できましたが、まだはっきりと言葉も意味もわからぬ子供に理解させるのは非常に難しい。だって、何で駄目なのかが、わからないから……。
ともあれ、躍起になると互いにストレスとなってしまいますし。ある程度わかる年齢であればまた違うのかもしれませんね。
無事に卒業できた今では、ただの絵本の一種として楽しく読み聞かせております。彼は自分が指を吸っていたことをまだ覚えているのでしょうか。よく、この本を手に「ゆびたこー」と言いながら持ってきます。
もう忘れたかなあ。
ゆびたこ
あらすじ
“私”は指しゃぶりがやめられない。周囲があれやこれやと言っていても、なかなかやめられない。
小学校入学はもう目前。小学生にもなって指をしゃぶっているなんて恥ずかしい。そんな時に私の親指にユビタコが現れて……。
今度1年生になるのに、指しゃぶりがやめられない私。ぜったいやめたいのに…。ある日突然、親指のユビタコがしゃべった!?
ポプラ社より
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概要
作
くせ さなえ
出版社
発売年月
2013年1月
ページ数
32ページ
感想
シンプルな話、指を吸う癖のある女の子がそれを卒業するという話です。最初は我慢していたが……いつしか気にならなくなっていく。そういった感じですね。
気が付けば卒業していた。確かに、“癖”とはそういうものなのでしょう。作中の女の子が指吸いをしなくなっていく過程が、自然で違和感なく描かれておりました。
また、ちょっとだけ関西のノリで展開される話のテンポは非常に読みやすいです。加え、絵も親しみやすい。
これで読者も指吸いを卒業できるかはまた別の問題となるでしょうが、それでも買ってみるのは良いのではないでしょうか。単なる絵本としても十分に読み応えがあります。
余談となってしまいますが、長男はバッチリ親指を吸う癖を持っておりましたが、困ったことに次男坊は中指と薬指を吸う変な癖を持っておりまして……。しっかりと二本指にたこができてしまっております。
指吸いにも様々なパターンがあるようですので、要望としては是非とも二本指パターンも書いてほしい。
紹介
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