【目次】
挨拶とはじめに
こんばんは、流手と申します。
さて、今回紹介しますのは、『ロージーのおさんぽ』という絵本です。絵のタッチも特徴的ですので、どこか印象に残っているという方もいらっしゃることかもしれませんね。
文章量もさほど多くなく、ストーリーもシンプルにおさんぽをするという内容ですので、感覚で楽しめるタイプの絵本であるかと思います。
ロージーのおさんぽ
あらすじ
めんどりのロージーがおさんぽに出掛けます。しかし、何やらキツネがその後をつけますが……
対象年齢が3歳辺りの絵本ということで、少し簡単な紹介とさせてもらいます。登場するのもロージーときつねのみ。
概要
作
パット=ハッチンス
訳
わたなべしげお
発行所
第一刷発行
1975年8月
感想
この絵本は、めんどりのロージーがおさんぽに出掛け、その後ろを一匹のきつねがひっそりとつけていくというお話ですね。悪いかどうか、またどうしようとしているかの記載こそありませんが、表紙を見ていただければ大体察して頂けると思います。やはり、そういう顔でそういう行動をしています。しかし、面白いのは話の構成です。
この絵本はロージーの行動のみを書いており、きつねに関する文章がひとつもないのがですね。つまり、ロージーの様子のみが書かれ、悪さをしようとしているきつねに関してはその描写のみに留められています。そしてページを捲ると、ロージーの偶然の行動により失敗しているきつねと、まるでその身に危険が迫っていたことすら知らずにおさんぽを続けるロージーがいる。これを繰り返し、最後は何食わぬ顔で小屋に戻るというお話です。個人的にはなんともコミカルな内容となっているように感じました。
子供達にしても、おそらくはドキドキしてみるというよりは、次はどう失敗するのかなというスタンスでページに手を添えるのではないでしょうか。
紹介
気になる方は一度こちらからどうぞ。